嘘カノ生活
「何をですか、もう本当いい加減にしてください」
「まあまあ、そう言わずに」
もうそろそろキレても良いタイミングだろうか。
だってこんなの理不尽すぎる。
あたしの仲で間宮さんは
"しつこい、しぶとい、ウザったい"
そんな存在。
「じゃあ、さようなら間宮さん!」
「へいへい。じゃあ帰りは一緒に帰ろうね、…"エビ"ちゃん?」
「…は?」
そう言って間宮さんは控え室を出て行った。
え、び?
AB型?
あの人気モデルの?
あれこれ頭に浮かべて最後に出てきたものが1つ。
「まさか…」
あたしの体中の血の気が引いていく音がした。
それと同時に冷や汗がじわじわと滲み出てくる。
さっきの落としたえび……
見られてた。