嘘カノ生活
「で、何?」
 
やけにあたしの顔を見つめる間宮さん。
 
嬉しいけど、どうしたら良いか分からなくて。

 


「あの、あたし…」
 
下を向いてまごつくあたしを見て、間宮さんはベットに腰をかけて言った。
 
「どうした?」

 


そんな、風に。
 
優しく話されると…

泣きたくなって。

 
あたし、こんなにも涙脆かっただろうか。


ぐっとこらえてた涙がベットにしみをつけながら落ちていった。
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