嘘カノ生活
ようやく言えた。
ずっとずっと言いたくてしょうがなかった言葉。
「は…?おい、何言って…」
「あたしは間宮さんがホントに好きです!」
驚いてる間宮さんをよそに、あたしは言葉をぶつけた。
「ちょ、おい待てっ…」
そう言ってあたしの手を握る間宮さん。
それにどきっとして、あたしの声は止まった。
「あのなあ、マジで言ってんのか?エビの事ばらして欲しくないだけならそんな事言うな。その事なら言わねえし」
違う。
違います、全然違う。
そんなことなんかもうどうでもいい。
ただ、傍にいたい、だけ。
あたしは間宮さんの胸倉をつかみ、グッと引き寄せた。
その瞬間重なるあたしの唇と間宮さんの唇。
そこだけどうしてか熱くて。
鼓動が速くなっていくのを感じた。