嘘カノ生活
SIDE:MAMIYA


 
今、8時30分になろうとしているこの時間。
 
朝未が寝てから1時間が過ぎた頃。
 
 
 
「…ったく」


なんで俺はあの時、寝ろなんていったんだ? 
 
いや、あの時はそれが最善だと思ってたんだよな。
 
 
 
あー…。

 
「起きろよ、くそばか朝未ー」 
 
そう言ってみるけど、虚しいほど無反応の朝未。
 
目の前でくーくーと寝息を立てながら。
 
 
 
 
「…まじで、どうすんだよ」
 
俺にも一応限界があるんですよ朝未さん。


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