嘘カノ生活
そうだ、昨日あれからどうしたんだっけ。

たしか関谷が背中押してくれて、

それで、走って…

 
 
「そっか、走ってきたからチャリ学校に…」

置きっぱなしだと言うことに気づくのに、数十秒。
 
 

「どうしよ…」

と、ふと駐輪場に目をやるとそこには、間宮さん愛用のバイク。

 
もう、遅刻決定だろうけど、それでもここから歩いていったらかなりの時間がかかる。 
 
 
ふうとため息をひとつついて、階段を上った。
 
 

「間宮さん、バイクのっけてください!」

「え?」

 
かくかくしかじかと説明をし、"仕方ないから"という理由で間宮さんに送ってもらおうと。

 
 
「しょーがねーなー」

そして間宮さんはよっこらせと腰を上げて、テーブルの上のキーをつかんだ。
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