愛をくれた君


『なんで!?』


『父上は俺達の事を認めてはくれなかった…。俺が行けば、お前が危険にさらされる…だから…グハッ』


ルカは血を大量に吐き出した


『ルカ!?』


『行くんだ…ルナ…』


『嫌!!ルカと一緒にいる!!』


『行くんだ!!また、逢えるから…』


『また、逢えるの…?』

『あぁ、生まれ変わってまた、逢おう』


『生まれ変わったら…?』


『あぁ……絶対、ルナを見つけ出す』


『…………分かった……バイバイ…ルカ…』


『またな……』



そうして、私は裏の出入り口にむかった

裏の出入り口にはルカが言ったとおり、アシュレイが待っていた



『急ぐぞ!!そこまで、シュウレイト軍がそこまで来ている!!』


『うん…』


私とアシュレイは馬車に乗り、城を出た


私とアシュレイが城を出たのと、同時に


ドンッ


と音をたてて、城から火が高々とあがった



『ルカ!?』


『ルナ!!危ない!!今は、ガマンしろ!!ルカはきっと無事だ!!』


アシュレイの言葉なんて耳にはいらない


『ルカ~!!』






「ルカ!!」



夢…?


また…ルカとの夢…


最近ずっと…

見てる気がする…


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