愛をくれた君


「でもね、瑠奈、ルカくんはルカくん。和人くんは和人くん。二人は違う人なんだから…」



お母さんが何を言いたいか、分かってる…

でもね…あの前世が消えない限り、私は和人を……


本当の意味で愛せないから…



「瑠奈?」


お母さんが心配そうに、私を見る…


「お母さん、私…」


ピーンポーン



私の声にかぶせて、呼び鈴がなった



「あら、誰かしら?こんな朝早くから…」


「多分、和人だよ…。今日、迎えに来てくれるって言ってたから…。私がでるよ」


「よろしくね」



私は玄関へ向かった


< 6 / 106 >

この作品をシェア

pagetop