愛をくれた君


「お礼を言いたいんだ…」

「お礼?なんの?」



瑠奈は不思議そうに聞く

それはそうか……



「俺を助けてくれたことにだ」


「え?」


「忘れたのか?お前が俺を騎士にしてくれた日を…」



「ごめんなさい…」


「じゃあ、話すか?思い出さないと礼を言う意味がない」





瑠奈はにっこりと笑い


「お願いします」



と言った




「じゃあ…そうだな…あれは、ある雪の日だったな……」




俺は空を見上げ、昔話を始めた





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