愛をくれた君


「あなたは……」


「ごめんなさいね?迎えに来るのが遅れて…」



アスカさんはとても、申し訳なさそうに謝ってきた



「あなたは風邪で寝込んでいるとサトスが…」



やっぱり…


俺は、なんとなくそんな気がしていた


何か、理由をつけて、俺を王族に近づけさせないようにするはずだ




「もう大丈夫ですよ。あなたは、自由です。」


「自由……?」



「サトスには、私から、話を通してあります。さぁ、行きましょう」



そのとき、俺は、牢獄を出て、久しぶりに太陽の下に立てたんだ…




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