ハッピーエンド
おわりとはじまり
――――Pi…Pi…
無機質な音が鳴り響く。
一方的に通話を終了された携帯電話を
なかなか耳元から離すことができなかった。
ベッドに横たわりながら
ぼうっと天井を見ていると
生きてるって一体何なのかが
全くわからなくなってくる。
「アンタみたいなヤリチンとかマジきもいし」
電話越しに言われた言葉。
「知ってて付き合ったんじゃねーのかよ…」
思わず呟いた言葉は
耳元で鳴る通話切れの音に消されていった。