届かぬ出ぬ声。
その瞬間月の異名にお客さんが入ってきた。
まだ開店時間になってないから、睦月の友人だろうけど。
「優雅!!居たぁ!!ごめんね。今日ここで話してたら長引いて。」
憐さんは本当に安心したような顔をしていた。
たぶん本気で両方愛し合ってるんだよ。
「本当に?」
優雅ちゃんは怪訝そうな顔してるけど本当だよ。
私のためにがんばってくれたんだよ。
「そー何だよ!!聞いてよ優雅ちゃん。あのね、何か女の人と、憐さんと睦月が話しているのを聞いちゃってさ。私と別れた方が良いとか言われたんだよ。」
憐さんは分かり切ったような顔で言った。
「如月さんだよ。如月さんはだって睦月さんの事を・・・」
そう言って、憐さんは口を閉じた。
口に手を当ててやばいという顔をした。
さぁ吐かせる時間だね★
「今なんて言ったの?教えてよ憐さん」
「それは・・・」
それだけは無理だと懇願するかのような顔の憐さん。
その隣で結うがちゃんが怒った。
「憐!!!いい加減にしなさい!!秘密はだめっていったじゃん。もうヤダ。不安にさせないで。」
そういって目に涙をいっぱいためてる。
だけど、それ私たちの話だよ?優雅ちゃん(笑)
「後友達を傷つけたら絶対許さないから。もう、別れる。」
そう言って、叱った優雅がおかしかったのと、
自分の事を友達って認めてくれてる気がして嬉しかった。
「言うから!!別れるとか言い出さないで。」
「憐君って尻に敷かれるタイプだぁ。」
睦月がそう言って笑った。睦月は気にならないのかな?
「如月が俺のこと好きなんでしょ?それぐらい知ってるよ。」
そう言って睦月はくくくって笑った。
「俺が知らないとでも思ったんだ。馬鹿だね。」
「睦月と如月?ってひとはどういう関係だったの?」
< 25 / 53 >

この作品をシェア

pagetop