届かぬ出ぬ声。
優雅SIDE
憐は私の家に来て、何があっても別れないって言ってくれた。
それでやり直した。
憐と私に問題は起こらなかった。
睦月さんと麗子ちゃんにも。
何事も無く幸せな日々が一ヶ月経ちそうだった。

「憐!!デートしよぉ。」
憐はこまめにメールしてきたり、電話をくれる。
ちゃんと律儀に。
これがカップルなのかな?
とか少し戸惑っているけど。
私には毎日メールが来るなんて束縛されてるみたいで嫌だった。
だけど、憐となら幸せに感じられた。
「うん!!いこうか。どこいきたい?」
「えっとねぇ・・・。」
「美味しいカフェいかない?」
「月の異名?」
麗子ちゃんと会うと二人で話盛り上がっちゃって・・・。
憐と睦月さんが可哀想だった。
「違うところ。だってあそこだったら優雅相手してくれないじゃん・・・。」
淋しそうに憐は言った。
そんなこと分かってる。
私は携帯の裏を見て微笑んだ。
憐と私のプリクラ。
二人とも笑顔で幸せそうだった。
これがある限り愛してるから心配しないで欲しいな。
「じゃあそこ連れて行って~。」
憐はきっともてるだろうけど、
このプリクラを見て信じるもん。
だから、裏切らないで。
そう思っていた・・・。
一ヶ月ってあっと言う間だな・・・。

このままで過ごしていきたい。
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