bitter love
メールだ。
<レイちゃん、今日はありがとね。楽しかったよ。>
客からだった。
<あたしもです。また待ってますね(^_^)>
思ってもないことを言うのは慣れてる。
あたしの働いてる店はちょっと特殊でお酒を飲んだ後に、個室に行って客の相手をする場合がある。
こんなことしてないと生活がやってけないほど、働いてしまったあたしはなかなか普通の高校生に戻れないでいた。
ユウキにはきっといいように利用されてる。本名も知らない。
本名も知らないひとが彼氏だなんてウケるよね。
でもなぜかユウキには助けてもらったから情みたいなのがあって別れたりできない。
そんな風にズルズル時を過ごしていた。