bitter love


確かに今日は結構相手したな~。

相手するって言ってもあたしが客の要望にこたえるだけなんだけど。

軽い客なら楽だけど…。


あたしは着替えて店を出た。

いつもと変わらない真っ暗な道。たまに新聞配達のバイクが通るだけ。

「は?何いってんのよ!!」

静かな道で響いた女の人の大きな声。

あたしは驚いてその声のほうを見た。

「バカじゃないの?本気で言ってんの!?」

かなり興奮してるなぁ。こんな真夜中だったらきっと彼氏だろうな。


あたしはそんなことを考えてると家に着いた。

誰もいない1DKの家。

冷蔵庫から水を取って飲んだ。

ブーッブーッ…

携帯がかばんの中でなっている。
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