未来姫×新撰組
………
それから各自部屋に戻り、
時間になったら集合場所に集まる事になった
私は、近藤さんから貰った浅黄色の羽衣と
借りた刀を一緒にして置いた…
「…本当に…行くんですか…?」
暗い声が優奈の耳に入る…
「…行きます」
私は…行かなくちゃいけないんだ…
「危ないんですよ!?
死ぬかもしれないんですよ!?」
死ぬ…か…
「私は…死にませんよ?」
「ッッ!?」
目を見開いている沖田さんに
微笑んでみせた
「私は…死にません」
「な…んで…ですか?
何故そうやって言い切れるんですか!?」
「大切な人を守る為…
命よりも大切な物が出来たから…
その大切な物を守るんだったら、
命を賭けて守ります!」
命だって捨てられる…
「優奈さん…」
「それに、いざとなったら…
沖田さんが助けてくれるんですよね?」
私は、沖田さんに意地悪な笑みを浮かべた
「…仕方ないですね…
僕が優奈さんを守ってあげますよ」
沖田さんも微笑んだ
「ただし…約束して下さい。
死なない…と…」
沖田さん…
「…わかりました」
「よかった」
沖田さんは微笑んだ
ドキッ
ドキドキ…する…
前からそうだ…
沖田さんを見るたびに…
胸が締め付けられる…
何で…?
優奈がこの気持ちに気付くのは、
この日の夜…
悲しく…残酷な夜であった…