未来姫×新撰組

「お…きたさん…」

その手はひんやりと冷たかった…

「泣かないで…下さい…」

ッッ……

「優奈さん…よく聞いて下さいッ…
僕は、労咳です…」

ッッろ…うがい…

結核の事だ…

「この病気はッ…死病…治らないんです…」

でも……ッッ

「結核は…治療すれば…治るんじゃ…」

「未来…では…結核と言うの…ですかッ…
この時代じゃ…くす…りも…高くて…
買えないん…ッッです…」

そんな…

「…僕…眠くなってきました…」

ッッ…

「ダメ…沖田さんッ寝たらダメッッ…」

やだ…

「すみ…ません…
もぅ…」

ッッ…いゃだ…いやだ…


「イャァァァァァァァ!!!???」


沖田さんは、目を閉じた…

「ッッ…また…甘味食べるって…
約束したじゃんか…ッッ
守るって…いったじゃんか!!
なんでっよぉ…」

私は、気づいた…

沖田さんがこんなにも愛おしい存在なんだと…

沖田さんが…好きということを…















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