時の涙
‐次の日‐




ガラッ! 

「ぉはょ〜♪」



と皆に挨拶し、自分の席に向かう沙奈。 



「おっす。上田!」



話かけてきたのは佐々木だった。 



「さ、佐々木?!ぁ、ぉはょ♪」



と、少し戸惑いながら返事を返した。 


「昨日のノート…どぅ?」


「ぁあ、気に入ってるよ♪ほらっ!今、鞄に入ってるよ!毎日持って、大事に保管するんだ〜♪」



と笑顔で頬笑んだ。



その顔を見て、佐々木はドキッとした。 



「やっぱな、上田は笑顔だと可愛い………」

と小声で言った。 




「なっ…!?丸聞こえなんですけどっっ!?」



悪戯な笑い方をする佐々木に対して、私は心からの笑顔を見せた。 





【ホント…今が一番幸せだなぁ〜♪】


なんて思った。 




【ねぇ、佐々木がいなかったら私はどぅなってたのかな?あそこでG.ENDだったのかもね……ありがとう、佐々木】



佐々木に心の中で感謝した。 







午前の授業が終わり、昼食の時間になった頃、佐々木がいきなり、「体育館裏で一緒に弁当食おうぜ!」なんて言ってきた。 




私は「うん、そだねっ♪」って返事を返して一緒に体育館裏に行った。
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