あの頃の俺はきっと嘲笑うのだろう
皆、俺を目にしたり…名を耳にすることすらに恐怖の念を覚えるほどだ


生まれたときから街の道行く俺の前に人が憚(ハバカ)ることは一度とて無かった


何しろカヴァデイル家の一人息子にして、この国の時期国王…いや独裁者であるのだから




「――――皇帝」









 
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