双子のキモチ《短編》
「あっ…楓がいるじゃん!
楓お願い!一緒に行こう!!」
「えっ…あたし!?い、良いけど手助けとか出来ないからね!?」
「いるだけで十分手助けになるから!!」
そう桜が言って話はまとまった。
そのあと教室に戻ると俺の席に座ってる紫苑。
「なぁ、さっきの話どうこと?
サクと遊園地って秋、正気?」
「うん、正気。
楓ちゃんと俺と桜とおまえで
土曜遊園地に行くことになったから」
「はっ!?なに勝手に…」
「別に良いんですよ~
さ・く・らとの約束ボツにしてもー?」
言葉に詰まった紫苑くん。
「まぁまぁイイチャンスじゃん。
あいつにカッコいいとこドカンと見せちゃえ、ドカンと」
「…俺死にそう」