双子のキモチ《短編》
なんて、弱気な台詞吐いちゃって。
そんなんだと俺の大事な片割れ預けられないよ?
2人が両想いって知ってる俺から見ても絶対上手くいくと思う。
あともう一息なんだけどな~。
なんだかんだで金曜日。
学校から帰って来て
部屋に入ろうとしたら
隣の部屋から騒音が…。
「なんやってんの?」
と言って覗くと床一面が服だらけ。
カラフルなパッチワークになってる…。
「あっ、秋…って勝手に入らないでよ」
「あまりにもうるさすぎたから覗いただけだろ。
なに?おまえまさか“明日の服どうしよー!?”って感じなわけ?」
「悪い!?だって仕方ないじゃん!!
好きな人と遊びに行くんだよ!?
着ていくもの悩むに決まってんじゃん!!」