双子のキモチ《短編》
「「あっ…」」
起きたばかりらしい秋が
階段から降りて来た。
「ふーん、似合ってんじゃん」
「あ、ありがと…」
「やっぱ俺のセンスがいいんだな」
「うるさい!ナルシスト」
そう言って部屋に戻って来た。
昨日は結構仲良かったけど
やっぱり嫌みを言う秋は変わらないね。
だけど秋が優しかったら逆に気持ち悪いし。
あたしたちはこういうスタイルが一番合ってるのかもしれない。
そんなことを思いながら
昨日してもらった髪をもう一回秋にセットしてもらった。
おだんごに花柄シフォンワンピース。
上に白いニットカーディガンを羽織ってブーツを履いて完了!
「いってきまーす」
「いってら~」
「なに送ってんのよ。バカみたい」
「俺バカだし~」
ふざけながらも二人で待ち合わせのテーマパークへ。
私たちが着いた頃には既に
楓も早緑くんも着いていた。