双子のキモチ《短編》
「遅いよサク!!」
「ごめんごめん、そんなに遅れた?」
「いや…ピッたしだけど…」
遅れてないじゃん!!という言葉を呑み込んで楓の話を聞く。
「あたし、早緑くんと2人でずっと無言で超気まずかったんだからね!?」
「話せばいいのに」
「女で会話がまともに成立するのはサクくらいだよ」
なんて言われても。
それから気を取り直して
4人でテーマパークの中へ。
たくさんの人と乗り物を見てあたしのテンションは最高潮!!
「ねぇ、次!アレ乗ろうよ!!」
「おい、桜。紫苑と話せ。
ただ遊びに来ただけの小学生じゃあるまいし」
そんなこと言われても…。
秋から無理矢理押されて早緑くんの横に。