双子のキモチ《短編》



思いきって聞いてみた。




「ジェットコースター系好きだった?」



「好きとかはないけど平気な方だよ」



「そうなんだ!!あたし絶叫系大好きだから早緑くんに無理させてたらどうしようかと思った」



「サクは人に気を使い過ぎ~」




笑いながら話す早緑くん。

今、隣で話していることが奇跡だよ。





「そろそろ昼食べねー?」




楓の横にいる秋がそう言い、アトラクションに乗りまくった午前はあっという間に終わった。





「超いい感じだったじゃん、サク~」


「まともに話せて良かったって感じ。
楓こそ秋とよくあんなに話せるね」



「秋くんは話題振ってくれるから楽だよ~」




へぇ~!秋も人に気つかうんだと感心するあたし。




それから楓と喋ってたら
ホットドッグを持った早緑くんと秋がやって来た。




「お待たせ。はい、これサクの」


「ありがとー!!!」







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