双子のキモチ《短編》
入って案内人のお姉さんからランプを渡された。
それを早緑くんが持って出発…。
「特になにもないね~」
「う、うん…」
いやいや雰囲気がありすぎでしょう。
ただでさえ早緑くんと一緒で緊張してるのに
お化け屋敷にいることで心臓のバクバクがフルスピードで動いてる。
あたし色んな意味で死んじゃうよー!!
「もう出口があるじゃん。」
「良かった…!」
と思い、出口と書いてあるドアを開けるとまだ暗い…。
ギギーバタン―――
………えっ?
振り返るとドアが閉まっていた。
開けようとしても開かない!!
そして目の前には…障子から……目?
目がこっちを見てる!!!
「イヤー!開けてっ開けてっ!!」
「ちょっ、サク落ち着いて!!
ただの仕掛けだって」
「無理なの、ムリ!あたしこういう系苦手なのー!!」
早緑くんから諭されても
もうすでにパニック状態。