双子のキモチ《短編》
「落ち着いた?」
あれから…なんとか迷いの森を出れたあたし達。
今は外のベンチに座っている。
「ありがとう」
飲み物をもらって一息つく。
「サク、さっきの話本当?」
「ゴホッ!」
思い切りむせてしまった。
そうえばあたしさらっと告白しちゃったよね?数分前…。
NO~~~~~!!!
「ほん、と…」
「マジ!?超嬉しいんだけど」
と笑顔で言う早緑くん。
「えっ…あたし期待してもいいの?」
「期待じゃなくて確信にしてよ。
俺、サクのこと好きだから」