双子のキモチ《短編》
今、なんと…?
これは頑張ってお化け屋敷に入ったあたしへのご褒美ですか?
だとしたら贅沢過ぎるほどのご褒美ですよ…!!
「早緑くん、あたしの彼氏になってもいいってこと!?」
「サクがお望みなら」
「ヤバいっ!幸せ過ぎて天に登れそう…」
だってあの早緑くんがあたしの彼氏だよ!?
あり得ないでしょ!?
「あーでも俺かっこ悪」
「なんで?」
「サクに告らせたし。絶対後で秋にバカにされるな…」
「そんなことさせないし。あたしがやっつけちゃうし」
「…サク最高」
でも…あたしもなかなかだよね。
お化け屋敷で告白って珍しいことこの上ない…。
あたしも秋にバカにされるかも…。
でも今最高に幸せだから関係ないっ!