DEAR J
第一章
私の名前は板野友美。
AKB48のメンバーとして活躍している。
そしてようやく念願のソロデビューを果たした。
デビュー曲のタイトルは「DEAR J」。
今日は雑誌の取材だった。
久しぶりの一人での取材。
ソロデビューしたからこれからはこういう機会が増えるんだろうなと思いながら家を出た。
とものお気に入りのCAFEで取材だった。
ともがCAFEに入ると既にカメラマンやライターなどが待っていた。
「こんにちわ」
「初めまして板野友美です。よろしくお願いします。」
「じゃあ座ってください」
ともは仕事モードの顔に切り替えた。
ソロデビューした感想や歌詞で好きな部分などが聞かれた。
「DEAR JというタイトルですがJとは何のことですか?」
ともは一瞬固まった。
J・・・
「板野さん?」
何も喋らず俯いたままのともの顔を不思議そうに覗き込んだ。
「あ・・・Jですか?Jというのは皆さんが決めてください。例えば自分のJだったり日本全体に向けてという意味合いでJAPANのJだったり。」
「あ~そうなんですか」
その後も取材が続きいつも通り終わった。
家に帰ってこらえてた涙を流した。
J・・・
「純?やっと曲が完成したよ?聞いてくれた?ともはソロデビューしたよ。全部純のおかげだよ。ありがとう」
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