ワンラブ
何も知らなかった
中学の時、少し男子にからかわれただけで私の顔は真っ赤だった。
そんな私が、今何百人を前にして大きな拍手と脚光を浴びている。
スポットライトが当たって、会場からは鼻をすする音が聞こえる。
舞台女優になった。二十歳。大学二年生。
五年前、田舎から上京してきて、都内の高校に通い始めた。
初めてできた友達・タカミに、
「どのくらい彼氏いないの?」
と聞かれ、恥ずかしくて答えられなかった。
私の中学校は付き合っている人なんてほとんどいなかったからである。
そんな私が、今何百人を前にして大きな拍手と脚光を浴びている。
スポットライトが当たって、会場からは鼻をすする音が聞こえる。
舞台女優になった。二十歳。大学二年生。
五年前、田舎から上京してきて、都内の高校に通い始めた。
初めてできた友達・タカミに、
「どのくらい彼氏いないの?」
と聞かれ、恥ずかしくて答えられなかった。
私の中学校は付き合っている人なんてほとんどいなかったからである。