想い出の写真
俺は恵美に近ずいた。まだ、聞こえない。もうちょっと近づく声が聞こえてきた

「純、こら純、起きろ」

その声で俺は起きた。目の前にはおかんが立っていた。

「純、あんた仕事は?また休んだの?」

寝起きにおかんの声はきつかった。

「うん。まぁーちょっとね。それより飯は?」

話を終わらそうと別の話をした

「出来とるけど、あんたもういい年なんだからもうちょっとちゃんとしなさい」

おかんは呆れた顔で言っていたがすぐに飯の用意に取り掛かった。

あの夢での恵美は何を言ってたのだろう・・・。

その夜はおかんの小言が多いかった。仕事のこと俺の将来のことが心配らしいが俺にはどうにでもよかった。ただ、恵美は何を言ってたのかそれが気になっていた。

「おかん、高校の頃のアルバムってあったけ?」

俺はアルバムを見ればなにか分かるかもと思った。

「あるけど、どーしたの?」

おかんは居間に置いてある本棚からアルバムを取り出してくれた。

「なんでもねぇーよ。ごちそうさま」

俺はアルバムを手にすると部屋に戻った
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