青春自転車
最初はどうなるかと思った自転車の旅。


2人とも無事に出発できた。


と思っていたが・・・・


ふっとあることに気づいた。


『こっち方面って下りじゃない?群馬方面だよ。きっと。』


『えっ?こっちじゃないっけ?』


まったくの反対だ。


まだそれほど走っていない。距離的には、たぶん3、4キロくらいだろう。


でもまたその3、4キロを戻るのは、もの凄くしんどい。


『群馬に目的地変更しない?』


ヤツに聞いた。


群馬はまだ一回も行った事がない気がする。


電車でも車でもだ。


『群馬ってどこの市から群馬なのかな?』


僕に聞かれてもサッパリだ。


だが高崎は群馬だと知っている。


『高崎に行けば群馬に到達したことになるから高崎にいこう。』

『うん。』


目指すものは高崎市。


東京から高崎市にチェンジ。

引き返さずこのまま進むことになった。
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