【モテ期到来】




親父がそれにピクリと反応した。




「…君も打つのかい?」




「上手く打てないの…。太一に教えて貰ってんだけど…。」




「そうか…打てるといいね…」




そんな優しい口調の親父見たことねぇし!




なんか…無性に腹立つ!!




「アカリ、行くぞ!!」




「は~い。じゃあまた来ます!」




ペコッと頭を下げたアカリをうちの連中は笑顔で見送ってた。




チャリの後ろでアカリは鼻歌なんて歌ってて、俺はチラッと後ろを振り返った。




「…ごめんな~うちの家族煩くて…」




「なんで!?凄く楽しかった!!太一と居ると楽しい事いっぱいだね!」




…それはどういう意味なんだろうか…?




よく判らなくて俺は「そっか」としか答えられなかった。




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