【モテ期到来】
「ま~た顔真っ赤!」
「うっせぇ!」
キャアキャア逃げるアカリのケツに蹴りを入れる。
「お前らいっつもそんななの?」
「ん…いっつもこんな。」
そう言うと大本に呆れたように睨まれた。
俺達は野球部の連中を見ながらちょっと休憩。
挑戦者を募る後輩を見て俺はいい事を思い付いた。
俺はマウンドに立つ2年のエースの所に向かう。
「あそこに居る女がお前の球打ったら昼飯奢れよ。」
「…眞島先輩…ナメてんすか?」
「いいから!アイツが打ったら昼飯買って来いよ。」
「いいっすよ?」
ニヤッと笑う後輩を見て俺も笑う。
「アカリ!!ちょっと来い!」
「な~に~?」
白石達と談笑していたアカリが来ると俺は小声で耳打ちした。
「アイツからヒット打たせてやるよ。」
「えっ!?…む、無理だよ!」
「大丈夫だって!」
困惑気味なアカリにバットを渡す。