【モテ期到来】
頭を掻きながら俺達の所に来た後輩は「参りました」と笑った。
「…じゃ、よろしく。」
「は~い…何食いたいっすか?」
「えっ!?…奢ってくれるの!?」
ごほうびに喜ぶアカリ達に混じって大本と白石も喜ぶ。
「お前らアカリのお陰だからな~!」
「そーだぞ~!私に感謝してよ~?」
得意気に言うアカリに皆で笑いながら焼きそばを食べた。
文化祭も悪くないな…なんて思えた。
結局一日中グラウンドに居て紗夜香ちゃんにも会わずに済んだ。
岸の話だと俺を探してたらしいが、「何処に居るか知らない」としらばっくれてくれたらしい。
さすが岸!!空気の読める男だ。
翌日、俺はあちこちから声を掛けられた。