【モテ期到来】
「昨日一緒に居た可愛い子だれ?」
…とか、
「お前の彼女、野球部の2年からヒット打ったってホント?」
とか…。
返答に困ったけど、悪い気はしなかった。
問題は言われたのがそれだけじゃないって事。
「…昨日のお前見て紹介してくれって頼まれてさ…」
「紹介?…何を?」
「お前を!!…なんか友達が惚れちゃったらしくてさ~」
…いや、困るし!
校内に居たらずっと誰かに捕まる状態。
仕方ないからグラウンドに逃げて来た。
大本と並んでベンチで野球部員を観察する。
「…あの…眞島さんですか?」
そう言われて振り返る大本と俺。
「…はい?」
「…あの…昨日のホームラン見ました!!かっこよかったです!」
「………はぁ……」
真っ赤になって去って行く女子高生。
「………なんだ?」
「…告白…じゃないか?」
「えっ!?」
驚く俺に大本は苦笑していた。