【モテ期到来】




迎えに来た大本と一緒にF岡高校に向かう。





「太一!俺の私服、おかしくないかな…」




「…どーでもよくねぇ?」




「お前はいいよな!天性のファッションセンスがあるから…」




「んな大層なもんじゃね~し。…つか、だったら“チャラ男”なんて言われねぇだろ…」




でも服を選んだりするのは結構好きだ。




「…そっち系に進もうかな…」




「はぁ?…なにそれ…。」




「“進路”の話。…大本は決めた?」




「まだ!…面倒くさいな~」




ホント面倒くさい…大人になんて成りたくねぇな。




…って、俺はピーターパンかッつーの。




そんな話をしながら向かったアカリの高校は意外とデカイ高校だった。




「一応私立だしね。アカリ、案外お嬢なんじゃねぇ?」




「…そうは見えないけど…。」




…そういえば、俺アカリの事とかあんまよく知らないな…




…一番近い存在だと勝手思ってた。




だからちょっと凹んだ。



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