【モテ期到来】
呆れて先を行く大本達の後ろを歩く俺とアカリ。
「なに告白とかされちゃってるの!?」
「私に言わないでよ!!」
アカリに八つ当たりをする俺だけど、手は離さない。
しっかり絡み合う指。
自然に“恋人繋ぎ”をするんだ。
「意外と今日の男の子はしぶとくて…」
「何その言い方…!チャラい!!」
「太一に言われたくないし!!」
離さねぇよ、この手もお前も…。
「私、“モテ期”かもしれない!!」
「今度はお前かぁ!?」
俺はお前を引き寄せる。
「…チョロチョロすんなよ?」
耳元で囁く俺にアカリは「しないよ」と笑って…
前を歩く大本達が角を曲がったら……
俺はお前を壁に押し付けて……
アカリは俺の襟を掴んで……
背伸びをするお前に俺が顔を近付けて…。
今はまだ…“こっそり”シような…?
【モテ期到来】☆END☆