Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
吉良は叫んだ。
「んなかんだいって、自分を見失いのが怖いんやろ?!大切なものっちゅーのは、いつか消えてしまうんだよ!いつまでも自分の中。なんて甘ったれてんな!いっちいちうっぜーんだよ!」
・・・。
あ・・・
・・・あれは
吉良なのか?
「・・・もういい。」
「もうよくなんかない!所長になったからって頭が高くなってんじゃないわよ!ええ加減にせい!人の話聞くときは、目みとれ!こっちは立ってんの!お前も立つべきやろ!ええ年こいて、まだわからへんのか!このぼんづら!」
「・・・。」
「あ・・・。」
「お前,よく言ったな。」
「まあね。」
「俺も怒られないようにしないと・・・。」
帰り道、吉良と剛は仲良く帰って行った。
その姿を見つめるモリヤマは
悲しそうな顔など
していなかった