Tの存在 ~jr.研究員ミッション~

といった。

「政治家・・・。」

「政治家になって、金を集めるというのですか?!」

須田は田神にどなった。

「Tに須田が手紙を出したくないなら、それしかないでしょう。」

「研究所が非難を浴びることになります!」

「そんなことはない!今、国民は私たちに絶対的な支持をしているじゃないか!」

「それを利用するのはいいのですか?!」

「須田部長、わたくし相模も田神部長と同じ考えです・・・。」

「相模!?」

「私も、須田部長がTに手紙を書くことを拒否する気持ちがわかります。でも、このままだなんて。」

「でも、Tに手紙を出すって言っても住所も何も手がかりないし、書きようがないわよ。」

と坂本昧化もいう。

「俺たちには、それしかできないんじゃないでしょうか。」

「政治を利用するのですか!」

「それしかないといっているのです!」

モリヤマはどなった。

「僕は、そんな方法も考えていました。ここの部長たちもそういっているので迷いはありません。」

「私は拒否します!なぜ、国民をだまさなければいけないのです?!」

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