Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
相変わらずの喧嘩仲だった。
「ねぇ、なんで喧嘩するの?」
「こいつが悪いの。いっつも。」
「おい、ガセ情報ながしてんなよ!」
海は怒った。
「でも、あいりも海くんがわるいとおもう。」
「何?同盟でも組んだ?」
「べっつにい。」
どこまでうざいんだ・・・
海はご飯を食べた。
食卓に隆太郎の姿はなかった。
「隆太郎は?」
愛が聞いた。
「隆太郎?どこだろう。」
愛美は興味なさそうに答えた。
ほんとに男と女の仲なのか・・・?
「りゅーたろうさんね、なんかね、美紀ちゃんの家だよ。」
「美紀の?」
「うん。」
愛美は、「そっか」とまた興味なさそうに答えた。
美紀って浮気相手か!
俺はなんかそう思った。
「美紀ちゃんって何歳なの?」
愛が聞いた。
「お前なんてデリカシーないんだ・・・。」
俺はいつもこいつにあきれる。
「うー?16歳かなあ?」
「あたしと同い年ジャン!」
「マジかよ!」
つか、隆太郎プレイボーイだなぁ・・・
「ねぇ、あんた変なこと考えてる?」
「はあ!?」
「うん。あいりもそーおもう。」