Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
「なぜ確信できるんですか?」
海はたずねた。
「それは勘ね。」
「勘?!」
隆太郎はびっくりした。
「勘で俺らの人生決まっちゃうのか!?」
「うっざいわね!」
愛美は隆太郎を突き飛ばした。
「なんでもかんでも押し付けんな!バカ!」
「・・・あ。」
隆太郎は声が出なかった。
「脳なしには関係ない。」
そう言い捨てて愛美は部屋へ帰って行った。
「残念だったね。」
海は言った。
「・・・。」
「まあ浮気した後だし。」
「浮気じゃないって・・・。」
「隆太郎、いい加減にしな。ここは素直に負けを認めよう。」
「負けてもないけどね。」
愛はため息をついた。
「それにしても愛美さん眠いとあんなになるのね。」
「そうなんだよ。でもこれよりもっと・・ひどかったのがある・・・。」