Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
「通信できるかな。」
珍しく愛が不安になっていた。
いや・・・
たぶんつながってほしくないんだと思う。
「できるといいね。」
俺はそう言った。
『こちらモリヤマ研究所の須田。』
「須田部長!」
『なんだ。』
「こちらから未確認生命体の写真を転送します。」
『了解。相模、コピー。』
相模の返事が聞こえた。
『・・・人間じゃないか。』
「そうです。彼らは、そちらの大気汚染に苦しみこちらに来た人間です。」
「それと、世界一の技術、知恵の持ち主です。」
『それは本当か?』
「えぇ。」
『待て、それは・・・あの事件の・・・?』
「ハイ。こちらに田所愛美もいます。」
『大丈夫なのか?!』
すると、愛美からメールが来た。
いいですか?
こちらはあなたがたが研究員だと気付いてないというのです。
「田所愛美、またその他の住民も私たちが研究所からきたとは知りません。」