Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
満月だった
俺らは屋根裏部屋に行った。
というか俺らの寝床はそこだった。
「このままでいいのかな。」
愛は俺がおやすみって言った後言った。
「今日は何でそんな不安なんだよ。」
「なんか嘘つくのって久々だったから。」
案外愛はいいやつなんだ・・・
「しかも嘘ついてるのは・・・須田部長だけじゃないし。」
「大丈夫だって。」
「何を救ってるの・・・?私たち。」
・・・。
「結局、戻りたいってことなんじゃない。」
「どうしたんだよ・・・。」
「結局・・・救ってるのは自分なのよ。」
・・・。
確かに、隆太郎に救ってもらったときの約束・・・。
「嘘ついてもばれるのに・・・。」