Tの存在 ~jr.研究員ミッション~

郷田が総理になってから、

研究所とまめに連絡をとれるようになった。

つまり

あっちが拒否しなくなったのだ。

「空気はかなりきれいです。いきものもかなりいますが、そちらにいないものや、絶滅したと思われていたものも生存しています。」

『おぉ!すごいですねっ!海くん!』

「いやいや、そんなことないですよ!」

いつも思うんだ。

相模さんっていくつなんだろうって

なんか若すぎなんだよね

しぐさとか、持ってるものが

もちろん顔が童顔ってだけかもしんないけどさ

『それで、次は面積とか土地系のこと!よろしくです!』

「了解。」

『あれ?今日は、御子柴ちゃんいないんですか?』

「み・・・御子柴ちゃん?」

『そう呼んでます!』

「そ・・そうなんですか。」

俺は驚いた。

「えっと、・・・。」

俺がセクハラしたって勘違いされてる事情は言えないしな~

『ご病気?』

「いえ・・・なんか情緒不安定っていうか・・・。」

『大変ですねー』

「他人事ですねー。」

『はい。私も忙しいので、ここであなたとおしゃべりしてる暇などありませんから。』

「あ・・・完全嫌みですね。それ。」

『そうとも言いますね。では』

強制終了だった。

「誰が不安定な人ですか?」
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