Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
すると戸が開いた。
「あ!」
「しーぃ。」
静かに。
と合図した、海のお母さんは手招きをした。
御子柴はそっちへいった。
「なんですか?」
「覚えてる!?」
海のお母さんはがっちり御子柴をつかんだ。
「えぇ。」
「・・・海は?」
「ご覧のとおり。」
「・・・そうですか。」
お母さんは寂しい顔をした。
「何ですか?言いたいことがあるなら、おっしゃってください。」
「・・・。」
海のお母さんはためらってから言った。
「・・・あ。あの、海とどういう関係で?」
「同じ部署っていうか、同じ研究室なだけですよ?」
「え・・・あぁ!ですよね!!!!」
「決してやましくも、何もありませんから。」
「・・・ですよねぇ・・・。」
「あ、そういえば昨日から3日間のお休みを頂いてるんです。」
「あ!聞きました。・・・謹慎ですか?」
私は笑った。
「違いますよ!」
「じゃあ・・・クビ?」
「だから休み!休暇ですって!」
海のお母さんは安心した。
「・・じゃあなんで?」
でもそのあと不安をぶつけられた。