Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
「会社は祖父がズット経営してるわ。」
なんでコイツの事情聞かなきゃなんねーんだ・・・
「俺は、別に・・・。」
「私は親がいるっていいとおもうよ。」
「・・・そっか。」
なんかこんな雰囲気になるとは思わなかったな。
いっつも馬鹿みたいにうしゃうしゃしてんのかと思ったわ。
俺は御子柴を置いて親と一緒にでかけることにした。
「珍しいな。」
「そうか?」
俺はトレインに乗りながら外をみた。
なんか茶色い。
これが蒼い空だったのか・・・
俺は想像もつかなかった。
写真の中の青は本物なのか・・・?
「ねぇ、海。りっくんは元気?」
「あぁ、アイツは部長やってるよ。成績も優秀だし。」
「部長!?」
「あぁ、jr研究員の。なんかリーダー的な感じだよ。部長っていうより。」
「すごいじゃないか。」
「あの女いただろ?あいつと張り合ってんだよ。成績。」
「御子柴さんと?!」
「そうだよ?」
「すごいわねりっくん。」
「俺はでたらめだけどな。」