Tの存在 ~jr.研究員ミッション~

3日目。

最終日だ。

地球に帰ってこれないかもしれないんだ。

なんでおれら子どもがいくのかわからない。

大人は?

俺ら完全利用されてんだろ。

「ぷ!」

それを言ったら愛に笑われた。

「何言ってんの!?」

「え?」

「あんた、行くのが怖いだけなんでしょ?」

「・・・。」

「図星!」

愛にはとことんやられる。

なんなんだ・・・

「でも、私もそれは思ったけどね。」

「んだよー。お前もか。」

「いきなりjrになって、まだ初心者なのに重大な任務まかされて。これは危険なんじゃないかって思ったわ。」

愛は、寂しそうだった。

きっと愛も強がってるけど俺と同じ気持ちなんだろうな。

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