Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
「・・・第二の地球・・・か。」
郷田順平はつぶやいた。
「所長、調査は?」
坂本昧化がたずねた。
「そのことなのですが・・・医療部、大気汚染部以外の部署から各一名代表者を出してください。また、宇宙開発部は須田さんが行くそうです。」
「・・・わかりました。」
まだ見たことのない地球。
そこに、行く人。
名誉かもしれない。
けど危険でもある。
わからないんだ。
どんなちきゅうなのか。
新地球。
この星は・・・わたしたちが住めるのだろうか。
巣鴨拓真は言った。
「所長、どうします?」
アメリカからの電話だ。
「・・・不在と伝えろ。」
「はい。」
「くっそ、アメリカ。どうしてこうすぐ情報が伝わるんだ・・・。」
部長のなかに誰かスパイがいた。
「きってきました。」
「おつかれさま。」
「・・・所長、須田・・・じゃないですか?」
「・・・どうかな。」