Tの存在 ~jr.研究員ミッション~

「結構遠いのか?」

操縦中の愛に質問した。

「遠いらしいわよ。」

「そっか。」

「ていうか、なんか異様な雰囲気だったわ。」

「・・・俺もそう思った。」

愛は不安の顔だった。

「多分帰ってこれないんだわ。」

なんとなく分かっていた。

新地球に行って安全じゃない

そっちの確率のほうが遥に高いんだ。

何もデータがない。

ただ未確認生命体がいること。

それだけだ。

地球の様子なんて全然しらない。

・・・待てよ。

「着陸ってどうすんだ?」
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