Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
「もしかして兄弟なの?」
と、海は聞いた。
「え?」
御子柴隆太郎は言った。
「・・・そこんとこはよくわかんね。俺も、物心ついたときは他人と一緒だったからな。」
「ただいまぁ!」
幼い声だ。
子ども?
「お帰りー!」
隆太郎はその子どもを抱きしめた。
「・・・お子さん?」
私はきいた。
「あぁ。」
「じゃあ何私に色気つかっとんじゃああああああ!」
私はべしっ っと叩いた。
「うわッ!」
「なんだか、兄弟かもって思ったら気が抜けた。」
「そっかぁ~でも殴ることはないよねぇー。」
隆太郎が頭を抑えた。
うんこれはかなり痛いだろうな。
俺は確信した。