Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
隆太郎は倒れそうになる。
「俺・・・もう失いたくない・・・。」
それに同情して愛は言った。
「分かった。絶対報告なんてしない。」
「おう。逆にここは危険だって言ってやるさ。」
隆太郎は顔を上げた。
「本当か・・・?」
「えぇ。」「おう。」
「・・・ありがとう!」
隆太郎は泣きそうだった。
人類はもっと自分の住んでいるところを大切にすべきなんだ。
こっちがだめだからあっちへ行く。
そんな考えは通用しない。
自分達でつくってきた世界だ。
世界中で立て直す。
これが、俺らの仕事だ。
この人たちもいけない。
星を見捨てた。
けどこの人たちは星を愛してる。
誰もが。
ここまでこの星がきれいでいられるのは
この人たちのおかげなんだ・・・